自社開発の認証製品を提供するファルコンシステムコンサルティング(ファルコンSC、高橋正迪社長)は、大学や自治体、医療機関などの市場開拓に力を注いでいる。これまで製造業などの大企業を主なターゲットとしてきたが、インターネットサービス提供の普及によって、公共系でも認証の需要が増大していると捉えている。販売パートナーに認証ツールの新たな用途をアピールし、案件の獲得につなげていく。

高橋正迪 社長
 「このところ、大学をはじめとして、6件ほどの大口案件が動いている」。ファルコンSCの高橋正迪社長は、公共系のニーズに確かな手応えを感じている。

 同社は、今年1月、九州大学の情報統括本部に認証基盤システム「WisePoint Shibboleth(ワイズポイント シボレス)」を納入した。九州大学は、電子メールや電子ジャーナルなど複数のサービスを一度の認証で利用することができるシングルサインオン(SSO)の方式に、学術機関に普及している「Shibboleth」認証を採用。その基盤として、ファルコンSCのシステムを活用している。

 同社は、ワンタイムパスワードとSSOの認証ソリューション「WisePoint」などを商材として、これまで、製造業を中心とする大企業を主な取引先としてきた。現在、約280社への導入実績をもっているという。今後は、これに加えて、大学と、インターネットを使うサービス提供を加速している自治体/医療機関もターゲットにパートナーとともに据え、市場の幅を広げる。

 ファルコンSCの販売網は、NECネッツエスアイや日立ソリューションズなど、公共に強い大手メーカー系の販社が柱となっている。高橋社長は「パートナーに認証の新しい市場の可能性を伝えて、案件の獲得を促進したい」と意気込みを語る。(ゼンフ ミシャ)