センター業務課
船越裕道氏
これまでネットワークによるデジタルサイネージの端末管理は煩雑といわれており、中小企業では運用が難しかった。モニター事業センター業務課専任の船越裕道氏は、「配信基本ソフトによって簡単に管理することができる」とアピールする。コンテンツ配信に関しても、HTMLやSMILなど異なった配信方式を配信基本ソフトによって一括で管理できるようにしたので、「ユーザー企業は、複雑な設定を行うことなくコンテンツを配信することができる。パソコンが操作できれば、使いこなせるように仕上げた」と自信をみせる。
同社は、中小企業向けに「カンタンサイネージDSMシリーズ」を提供。作成した動画・静止画データをSDメモリカードに入れて、カードスロットに差し込むだけでコンテンツを自動的に表示する簡便性を武器に、これまで2万台弱を販売してきた。
この「カンタンサイネージDSMシリーズ」のユーザー企業から、一台の端末に自動でコンテンツを配信するだけでなく、複数の端末を管理しながら一斉にコンテンツを配信したいという要望が増えてきた。こういった流れから中小企業にネットワークで管理するデジタルサイネージのニーズが高まったと判断し、「M-Signage」の製品化に踏み切った。(佐相彰彦)