デジタルサイネージソリューション国内最大手のピーディーシーは、クラウド型デジタルサイネージシステム「AFFICHER」を核に、ITOKIと協業しているオフィス向けデジタルサイネージや、NTTドコモの端末を使ったスマートデバイス向け映像配信など、同社とパートナーの強みを融合した具体的なソリューションを展示。また、グランフロント大阪や新潟日報社への導入事例なども紹介した。システムビジネス部の鎌田翔マネージャーは、来場者の反応について、「想定していたよりも当社のソリューションに興味をもっていただいている。例年に比べて実案件をもっているお客様が多いという印象だ」と話す。
一方、岡谷エレクトロニクスは、組込み機器専用プラットフォーム「Windows Embedded」製品をベースにしたシステムを日本マイクロソフト・パビリオンに出展。リコーの超短焦点プロジェクターを使い、紙に描いた絵をスキャン・投映して動かしたり加工したりすることができる体験・参加型のデジタルサイネージ「紙アクアリウム」のデモが好評を博した。第三営業本部エンベデッド営業部の江藤麻美氏は「お客様に実際触ってもらうと、技術の特色をよく理解していただけると実感した」と手応えを。また、ピーディーシーの鎌田マネージャー同様、「実際の案件獲得につながる商談が例年より増えている」という。
このほか、スウェーデンのデジタルサイネージ専用ソフトウェア「DISE」のパビリオンに出展したエーオープンジャパンのデジタルサイネージメディアプレイヤーなども注目を集めた。(本多和幸)