日立ソリューションズ(佐久間嘉一郎社長)は、日華化学(江守康昌社長)の海外グループ会社の業績データを集約し、グローバルな収益状況を可視化する「グローバル収益管理システム」を構築した。システムは、1月1日に稼動を開始した。

 日華化学は、東南アジアや北米などにグループ会社をもち、グローバルで事業を展開している。それぞれのグループ会社が独自の経営スタイルを確立し、事業を運営しているが、連結の海外売上高比率が過半数に達するなかで、グローバルな視点での経営判断や戦略立案の重要性が高まっている。しかし、海外拠点から送られる業績データには項目や精度にばらつきがあり、それらのデータを日華化学の経理部門が手作業でレポートを作成するので、タイムリーにグローバルの経営状況を把握することができない状況だった。そこで、国内外の拠点の業績データを集約し、グローバルの収益状況をタイムリーに把握できるシステムを構築することにした。

 日立ソリューションズは、日華化学の国内外にあるグループ会社のシステムを改修することなく、短期間かつ低コストでグローバルの連結業績情報を可視化する経営ダッシュボードを構築。日華化学は、システムの構築に際し、事業や製品のグローバル統一コードマスタを作成し、属性などの情報を整理した。

 「グローバル収益管理システム」は、日立ソリューションズの「グローバル製造業向け経営情報可視化ソリューション」を適用したもの。国内外のグループ会社から収集したExcel形式やCSV形式の業績データを本社の基幹システムのデータと統合して、製品や事業、顧客ごとに集計。それらのデータをBI(ビジネスインテリジェンス)システムで分析し、経営ダッシュボードやExcelファイルに出力する。

 これによって、日華化学は、連結の財務諸表を月次の締め日から5営業日で作成できるようになり、国内外のグループ会社を横断した連結の製品別などの収益状況を半月後には把握できるようになった。

 日華化学と日立ソリューションズは、今後、グループ会社の業務を見直しながら、データの精度の向上や収集サイクルの短縮を計画。また、ERPと連携し、将来は経営層だけでなく、現場での情報活用を推進し、グループを横断した質の高い製品やサービスの提供を目指す。