フォースメディア(池田譲治社長)は、同社が販売する台湾QNAP SystemsのNAS製品「QNAP Turbo NAS」の最新版を発表した。新製品となる「TS-ECx80」シリーズは、モジュラー形式のマザーボードを採用。取り外しが容易で、メンテナンスがしやすくなった。また、マザーボードには新たにmSATAのインターフェースを搭載しており、SSDを内蔵キャッシュとして利用できるようになった。「QNAP Turbo NAS」シリーズは、これまでは3Uラックマウントが最大だったが、新たに4Uラックマウントを用意したことで、最大144TBのHDD容量を搭載できるようになっている。

 「QNAP Turbo NAS」シリーズについて、QNAP Systemsの王勝賢・APACビジネス事業部セールスマネージャーは、「競合他社のNAS製品と比較して、圧倒的な価格競争力がある。他社製品は、当社製品の3~4倍の価格。機能も順次増強している。ハイエンドストレージの世界が、手の届く価格で提供できるようになった」と、力強く語った。

 QNAP SystemsのNAS製品は、「クラウドに強いNAS」としてクラウド連携にも注力している。新製品ではクラウド連携がより強化されており、導入後すぐに「Microsoft Azure」や「Amazon S3」「Google ドライブ」「Dropbox」などをバックアップ先として利用できる機能を搭載。なかでもフォースメディアが注力しているのが「Microsoft Azure」との連携である。「日本マイクロソフトは、“Azure元年”として、とくに今年はクラウドに力を入れている。そこで共同のキャンペーンを実施するなどで、NASとクラウドの連携をアピールしていく」とフォースメディアの黒岩岳也・営業部課長は語る。

フォースメディアの黒岩岳也・営業部課長(写真左)と、QNAP Systemsの王 勝賢・APACビジネス事業部セールスマネージャー

 NASとクラウドの活用例としては、NAS上のデータをクラウドにバックアップするケースが多いという。「例えば建設現場。工事の期間中に利用する事務所は、プレハブの建屋ごと盗まれることがある。データの流出も問題だが、データがないと現場作業に支障をきたしてしまう」と黒岩課長。バックアップ先として、クラウドが利用されるというわけだ。手軽に導入できるNASならではのニーズである。また、BCP(事業継続計画)対策としてもクラウド連携が活用されている。

 「今後もクラウドベンダーとの連携をグローバルで深めていく」と王セールスマネージャー。クラウド連携を武器にグローバルのシェアを拡大していく考えだ。(畔上文昭)

ハイエンドのNAS製品「TS-EC2480U-RP」をはじめとする「TS-ECx80」シリーズで新たに採用されたモジュラー形式のマザーボード。mSATAのインターフェースを搭載しており、SSDを内蔵キャッシュとして利用できるようになった