【上海発】艾杰(上海)通信技術(IIJグローバルソリューションズ(中国)、富田光政総経理)のクラウド事業が堅調に伸びている。2013年1月に提供を開始した「IIJ GIO CHINAサービス」は、昨年度(13年12月期)に約20社が導入したが「今年度は、上期だけで契約数が20社を超えた」(富田総経理)という。

 「IIJ GIO CHINAサービス」は、IIJグローバルソリューションズ(中国)が協業先のチャイナテレコムのデータセンター(DC)を活用して提供しているクラウドサービス。山口貴司副総経理は、「パブリックとプライベートを組み合わせたハイブリッドクラウドで、中国人ではなく、日本人のスタッフが運営することで、“日系品質”ではなく“日本品質”を実現している。さらに、インターネットスピードも高速で、速度改善を理由に導入する企業もいる」と特徴を説明する。

 これまでは、日系の大手企業を中心に、IaaS型での利用が多かったが、今後は中堅・中小企業(SMB)の顧客を獲得するために、SaaS型サービスのメニューを拡充する。現在、マルチデバイス管理ツール、ウェブサイト管理ツール、オンラインストレージなど、七つのメニューを提供しているが、「今年中に15まで増やす」(山口副総経理)方針だ。

 さらに、中国のローカルITベンダーとの協業を推進し、中国ローカル企業の開拓にも力を入れる。販売パートナーの拡充に加え、「IIJ GIO CHINAサービス」上で提供するローカルITベンダーのアプリケーションも増やしていく。すでに、いくつかのローカル企業と協業の話が進んでいるという。

 富田総経理は「まずは年末までに、クラウド事業の単月の収支をプラスマイナスゼロにすることが目標だ。そのために今年度は、『IIJ GIO CHINAサービス』の売上高を昨年度比の3倍にしたい」と意欲を示した。(上海支局 真鍋武)

富田光政総経理