【上海発】日系ITベンダーの上海林博之計算機科技(WNA中国、林博之董事長兼総経理)は、7月1日、仮想デスクトップクラウドサービス「WNAクラウドデスクトップ」の本格的な販売を開始する。林董事長兼総経理は「今年中に100社での導入を目指す」と意欲をみせる。

 2000年6月に設立したWNA中国は、ITインフラの構築やソフトウェア開発、ネットワーク構築、IT運用・サポートに加え、協業先の地場ITベンダーのデータセンター(DC)を活用したネットワークサービス、ハウジング/ホスティングサービスなどを提供。資本金は50万元で、従業員数は約15人。営業担当を抱えておらず、中国国内での口コミや、地場メディアへの広告を通じての問い合わせをベースに事業展開している。これまで日系企業を中心に、約1000社のユーザーを獲得してきた。

 現在、好調な売れ行きをみせているのが、仮想デスクトップクラウドサービスだ。今年1月に個別見積もりベースで販売を開始し、すでに十数社が導入した。林董事長兼総経理は「中国では、ネットバンキングを利用するために、財務会計の専用PCを設置している企業が多い。クラウド上のデスクトップ環境をネットバンキングに活用して、専用PCを保有するコストを削減したり、セキュリティ対策に役立てたりするニーズが高まっている」と説明する。

 これを受けて、WNA中国は、仮想デスクトップクラウドサービスを「WNAクラウドデスクトップ」と名づけて商品化し、7月1日に発売する。月額利用料は、500元からの予定。林総経理は「『チャイナ+1』として、中国に次いで東南アジア地域に拠点を設ける日系企業が増えている。『WNAクラウドデスクトップ』を活用すれば、各拠点に分散する財務会計用のPCを一か所で集中管理することができる」とアピールする。(上海支局 真鍋武)

林博之董事長兼総経理