SAPジャパン(安斎富太郎社長)は、「SAP Business One フォーラム 2014」を東京都内で開催した。パートナー企業を主な対象として、中堅・中小企業(SMB)向けERPである「Business One」の特徴や国内外の導入事例を解説した。

独SAP
エリック・
アレクサンドル氏
 SAPの基調講演では、グローバルで「Business One」の新規販路開拓の責任者を務めるエリック・アレクサンドル氏が登壇。「Business One」は、世界150か国4万2000社以上のSMBや大企業の子会社に採用されてきたが、「日本ではまだ十分なビジネスの規模に達しておらず、拡大のための施策を打っていく」との方針を示した。

 具体的には、「パートナーの役割が非常に重要。700社以上のVAR(Value Added Reseller)と協力しているが、彼らの付加価値提案はお客様の高い満足度につながっており、VARへの投資をさらに進める。一方で、SMB向けのビジネスを純増させるために、VARが一件一件のお客様に個別にアプローチして販売するだけでなく、one to many(一対多)を支援するためのエコシステムの構築や製品開発にも注力していく」と、戦略を説明した。

リコー
ITソリューションズ
西村俊一
グループリーダー
 導入事例解説のセッションでは、有力パートナーが自ら手がけた事例を紹介した。リコーITソリューションズの西村俊一・ソリューション技術本部ソリューション開発センターERPソリューション部第1グループリーダーは、「SAP Business Oneとグローバル展開する製造業のノウハウを活用した海外現地要件への対応と導入成功のポイント」と題して講演。まず、グローバル展開企業のトレンドとして、「海外拠点の活動を可視化するには、グローバルレベルでシステムを統一するのが有効だとお客様も意識している」としたうえで、2層ERPのパーツとして「Business One」が導入されるケースが増えていると指摘した。

 ERP製品としての「Business One」については、「リアルタイム性がしっかりしているし、非常に多くのローカライゼーション機能が実装されている」と評価したものの、「豊富な機能をインストールしてユーザーがすぐに使えるかどうかが問題。お客様の現地のキーマンを巻き込みながら導入を進めていく必要がある」と、成功のポイントを解説した。

 同社の強みとして、「顧客に安心してもらえるように、コンサルティングは多言語に対応し、案件の最初から最後まで担当者が変わらない」ことをアピールした。(本多和幸)