SIerのミツイワ(小松拓也社長)は、ロボット事業を本格展開する。ミツイワと同じ富士通系SIerのシーイーシー(CEC)と共同出資でロボット事業を手がける専門会社、日本フォーサイトロボを2年半ほど前に設立。市場調査や技術開発、他社とのアライアンス構築などを進め、試験的にビジネスも行っていたが、このたび体制が整い、本格展開する。富士通グループの協力を得て、一気に立ち上げる。

羅本礼二
専務取締役
 ミツイワは、今年50周年を迎えた年商約440億円(2014年3月期)の富士通系SIer。日本市場でのシステム構築を主要事業としているが、既存のビジネス領域にとらわれないビジネスに挑んでいる。ここ数年は、水産業向けのクラウドサービスを始めたり、ミャンマーのIT市場に進出したりしている。そして、今最も力を入れているのがロボットだ。

 ターゲットは、工場をもつ製造業。工場で活用するロボットと関連するITソリューションをセットにして提案する。このビジネスを手がけるには、単独ではなく製造業向けソフト開発に強いCECと組むことが最適と判断し、日本フォーサイトロボを設立した。

 日本フォーサイトロボは、製造業の課題や要望をヒアリングしたうえで開発した最適なロボットやFA機器、ITソリューションを提供する。羅本礼二・専務取締役新規プロジェクト本部本部長は、「ロボットとITを組み合わせたソリューションを提供できることを強みにする。ICTとRT(Robot Technology)を融合した『ICRTソリューション』ベンダーとしての地位を確立する」と語る。IT関連ソリューションは、ミツイワとCECが共同で開発するが、ロボットやFA機器は、スキューズやナレッジといった専用メーカーから調達する。羅本専務取締役は、「製造業のロボット活用は、これまでは大手企業だけだったが、今後は中小企業にも広がる。労働人口の減少を考えれば、ロボットを活用せざるを得なくなるはずだ。政府が成長戦略の一つに掲げるロボット産業の育成が追い風になるのは間違いない」と市場の拡大を疑っていない。(木村剛士)