【上海発】中国IT企業の上海林唯信息系統(上海リンクウェー情報システム、林堅董事長・総経理)は、スマートシティ構築など、政府主導で推進する国家ITプロジェクトの獲得に向けて、日系IT企業の有望商材を売り込む。

林堅董事長・総経理

 上海リンクウェー情報システムは2008年設立のソフト開発企業で、約55人の従業員を抱える。昨年度(2013年12月期)の売上高は約1億円。林董事長・総経理は、ミツイワの中国現地法人である三岩(上海)貿易の副総経理を兼務しており、ミツイワとの連携しながら対日オフショア開発や中国に進出した日系企業向けのSI・サポート事業を手がけている。

 これまでの顧客はすべて日系企業だが、円安や人件費の高騰で、対日オフショア開発ビジネスの先行きが不透明なことや、日系企業だけをターゲットとしているビジネスでは大きな成長が見込めないと判断。中国企業の開拓と、政府関連プロジェクトの獲得にも力を入れる。

 「北京の政府機関で9年ほど働いていたときに築いた政府関係者との太いパイプ」(林董事長・総経理)を生かして、スマートシティ構築などの政府機関が推進するIT関連のプロジェクトの案件獲得を目指す。「教育やヘルスケア、交通、農業などの分野で、日本のIT企業が保有するソリューションを広めていきたい。すでにいくつかの日系IT企業と協業の話を進めている」という。(上海支局 真鍋武)