ミツイワ(飯田裕一社長)は、9月14日、アイティオー(伊藤清重社長)と提携し、アイティオー製の電動船(e-シップ)と電動換装化技術の普及を共同で推進すると発表した。

 アイティオーでは、水産庁の補助事業として10年度に長崎県対馬と愛媛県宇和島市で電動船外機船の省エネ実証試験を実施し、燃料費用を80%前後削減できる実証結果を得ている。今年度は、水産庁の11年度電動漁船等地球環境保全型漁船の技術開発事業の採択を受け、現在、三重県、沖縄県、北海道で10月下旬からの洋上試験の実施に向けて準備を進めている。

 12年度からの電動船外機船の本格普及を皮切りに、電動シャフト船の普及に向けた開発事業を推進、13~14年度には、沿岸操業で使用する船外機船とシャフト船の電動化シリーズとして販売普及体制を確立する。

 アイティオーの普及計画に合わせ、ミツイワは複数拠点をもつ三重県、宮城県、沖縄県に加え、長崎県、愛知県、静岡県の6県を中心に電動船と電動換装化技術の普及を推進。2年後に500隻の納入を目標とする。今回の提携によって、両社は電動換装化代理店として各地の漁連、漁協、造船業者、船舶整備企業を組織し、新たな産業・雇用の創出を図っていく。

 さらにアイティオーとミツイワは、全国3000近くの小規模(過疎)漁港の活性化を目的に、次世代型水産業の推進、コンパクト・スマート漁港(環境未来漁港)づくりを目指し、漁業関係団体、グループなど、自治体、電機メーカー、電力会社などとのコンソーシアムの結成を計画。宮城県石巻市雄勝漁港と、三重県南伊勢町神前浦をモデル地区として選定した。計画の一環として、三重県水産協議会東北支援・中古漁船輸送(絆)プロジェクトと協力し、9月17日に電動船外機船(e-シップ)2隻を宮城県・雄勝漁港へ納入するとともに、10月下旬には三重県南伊勢町神前浦へ複数隻の電動船外機船(e-シップ)をモニタ船として納入する予定。