クラウディアン(太田洋代表取締役)は、オブジェクトストレージのソフトウェア「Cloudian」を搭載したアプライアンスを提供してユーザー企業のすそ野を広げている。これまで、SP(サービスプロバイダ)を対象にユーザー企業を獲得してきたが、今後は一般オフィスへの導入を促進。アプライアンス向け販売プログラムの「Cloudian HyperStore Readyプログラム」に参加しているSIerとのパートナーシップを深めて拡販を図る。

本橋信也
取締役
 クラウディアンが提供するアプライアンスは、ハードウェアでストレージ機器のメーカーを問わずにCloudianを搭載して提供するというもの。Cloudian HyperStore Readyプログラムに参加する販社がハードとソフトを組み合わせてアプライアンス化するほか、自社開発のアプリケーションやサービスを付加する。本橋信也・取締役経営企画室長は、「Cloudianは、どのメーカーのストレージ機器とも互換性が高い。販売パートナーが売りやすいよう、自由にアプライアンス化してもらうのがいいと判断した」という。販社によって販売するアプライアンスが異なるので、「企業規模や業種に応じたアプローチができる基盤が整う」としている。Cloudian HyperStore Readyプログラムでの販社は10月初旬の時点で9社。9種類のアプライアンスがラインアップされることになる。本橋取締役は、「実際、アプライアンスでの導入事例がいくつか出てきている」とアピールする。

 非構造型データが増大する状況にあって、オブジェクトを直接書き込むことでデータにアクセスしやすい環境をつくるオブジェクトストレージにユーザー企業は関心を高めている。しかし、従来型のストレージと比較した場合に、大きなメリットを得ることができるかどうかが不透明だと判断して、導入に二の足を踏むケースは少なくない。そこで、「短期間で簡単に導入できるアプライアンスでオブジェクトストレージを浸透させる」と、本橋取締役は訴える。(佐相彰彦)