アイティフォー(東川清社長)は5月21日、群馬県の前橋、高崎を地盤とする百貨店のスズラン(渋澤彰一社長)から基幹システムの全面刷新を受注したと発表した。9月の稼働を予定している。

 今回の刷新では、小売業向け基幹システム「RITS(リッツ)」のクラウド版「RITS・クラウド」を採用し、POS約250台と自社クレジットシステムをリプレースする。RITSは、すでに同業の地方百貨店8社での導入実績をもつことが評価された。スズランは、RITSの採用により、売上動向や在庫状況の見える化、各種自動処理機能による省力化を実現する。アイティフォーは、POSシステム、商品管理、顧客管理、外商などの基幹システムから保守までをワンストップで提供、迅速なサポートを行っていく。

 RITSの商品管理では、「バーコード値札」を用いる。取引先から指定のバーコード値札を付けたかたちで納品された商品をハンディ端末で読み取ることで、仕入れ・検品、POS売上、在庫管理、棚卸しまで、MD(Merchandising)サイクルの自動化などを可能にする。同機能によって、売り場別、取引先別に「どの商品が売上や利益に貢献しているか」など、売上動向や在庫状況をスピーディに把握できるようになる。従来、現場の担当者だけが知り得た情報を経営層も同時に把握できるため、陳列や売価の変更、売れ筋商品の調達など、現場と経営層がそれぞれの立場で判断を下すことができる。これらによって、スズランは販売機会と利益率の最大化を図る。

 スズランはまた、全面刷新にともない、自社クレジット、ポイントシステムもRITSへ移行する。RITSのポイントシステムでは、年間購入実績に応じたポイント率アップなどにも対応している。スズランは今後、CRM(顧客情報管理)の強化によって、さらなるサービス向上を図り、顧客の固定化を図っていく。