米シスコシステムズは、今後数年間で中国に100億米ドル（約1兆2000億円）超を投資する。中国国家発展改革委員会（NDRC）と投資に関する覚書を締結している。ジョン・チェンバースCEOとチャック・ロビンス次期CEOが、北京で汪洋副首相ら中国政府幹部層との会談後に発表した。100億米ドル超の投資は、技術革新や研究開発、雇用創出などに充てられる。

　中国では、エドワード・スノーデン氏による「PRISM」事件以降、国家安全保障の観点から国産IT製品の導入が推進されており、政府機関では、外資系ベンダーが調達リストから除外される事態が生じている。シスコシステムズは、「これまでの20年を超える中国事業が新たな発展の段階に入った」として、今回の超大型投資を通じて、苦戦していた中国事業のテコ入れを図る。