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フォトロン、100万画素で最大6400コマ/秒を実現した小型軽量高速度カメラ

2015/09/30 19:03

 フォトロン(布施信夫社長)は、超高感度・小型軽量タイプの高速度カメラ「FASTCAM Mini AXシリーズ」の最新モデルとして、100万画素(1024×1024画素)で最大6400コマ/秒、最高90万コマ/秒の撮影が可能な「FASTCAM Mini AX200」を、9月29日に発売した。

FASTCAM Mini AX200

 FASTCAM Mini AX200は、FASTCAM Mini AXシリーズの特徴であるモノクロISO4万(ISO 12232 Ssat Standard)という超高感度性能と1.5kgの小型軽量きょう体を維持しつつ、100万画素(1024×1024画素)で6400コマ/秒、最高90万コマ/秒という高い撮影速度性能を実現した。これにより、燃焼解析分野だけでなく、PIV(Particle Image Velocimetry:粒子画像流速測定法)やDIC(Digital Image Correlation:デジタル画像相関法)といった画像解析分野で最適な高速画像を提供することが可能となった。

 モノクロ12bit、カラー36bitの高精細画像に加え、ISOモノクロ4万/カラー1万6000という超高感度性能をもち、従来では撮影が困難だった微弱光などの撮影が可能になった。エンジン燃焼、流体、各種蛍光塗料などの撮影に最適なシステムとなっている。また、すべての撮影速度、解像度で最短0.26µsecという超高速シャッターでの撮影が可能。燃料噴霧やインクジェットの吐出といった超高速現象でもブレなく撮影ができる。

 速度性能を制限することでさらなる低ノイズ・高画質での撮影を可能とする「高画質モード」を搭載。散乱強度が極めて低い蛍光体の観察など、速度よりも画質が優先される場合には、任意に撮影モードを切り替えることができる。また、6方向100G、10msecの耐衝撃性能に対応しており、航空宇宙分野のフリーフォールでの燃焼実験など、さまざまな用途で活用が可能となっている。

 流体解析分野でのシャインフルーク光学系で主流である「M42レンズマウント」、パルスレーザーとの同期には必須となる「ランダムリセットトリガーモード」、限られた時間内で大量の撮影を繰り返すことができる「録画中保存機能」、エンジンのクランク角信号など周期が不定期な信号と同期撮影が可能な「可変周波数同期機能」、撮影速度を損なわずに広ダイナミックレンジ画像生成が可能な「デュアルスロープシャッター機能」、微小体の撮影時に役立つ「ファン停止機能」、電圧や電流などの計測波形データを同期取得する「波形測定器オプション」など、さまざまな用途、計測に役立つ機能やオプションに対応している。
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外部リンク

フォトロン=http://www.photron.co.jp/