10月30日、大韓貿易振興投資公社(KOTRA)主催の「Korea IT Cafe」が東京都内で開催された。56回を迎える同セミナーでは、韓国の電子ドキュメント分野のNo.1企業、フォーシーエス日本法人の金南甬社長が、「業務のICT化における新しい提案-スマートペーパーレス」と題して、講演を行った。

日本FORCSの金南甬社長

 フォーシーエス(FORCS、ゾ・ジョンミン代表理事)は1995年に設立された韓国のレポーティングソリューション、電子ドキュメント分野で、No.1のマーケットシェアを誇る企業だ。日本市場の開拓は13年目に入り、SIなどのパートナーによるチャネル販売がメインだ。2014年に日本法人を設立し、パートナーを全面的に支援することで、さらなる拡販につなげる構えだ。すでに、富士通フロンテック、三井生命、三菱電機、キリンビール、JFEスチールなど、計100社に同社の電子ドキュメントソリューションを導入している。日本市場で着実な実績を積み上げ、海外売上の増大にドライブをかける方針だ。

 講演で金社長は、電子ドキュメントの市場概況について解説し、紙業務をそのまま再現することが、スマートペーパーレス化の第一歩だと話した。さらに、紙では実現できない新たな価値を同社のクラウド型電子ドキュメントサービス「OZ Paper」を通じて、ユーザーに提供したいとした。現状、多くの企業は、ドキュメントの電子化により、業務の効率化や紙業務に関わるトータルコストの削減を実現したいが、端末の費用や電子ドキュメントシステムの開発など、高額な初期費用がネックとなり、導入を躊躇しているケースが多いと指摘。金社長は、「初期低コストのOZ Paperをとにかく試して、ソリューションのよさを実感してもらいたい」」と語った。

 OZシリーズは、モバイルやPCなどを使い、記入したフォームをオンラインでPDFに自動変換・保存ができる。そのうえ、リアルタイムの集計や分析を通じて業務の見える化、効率化を実現する。競合製品に比べ、「開発プラットフォームや実行環境を選ばないほか、データベースのマルチベンダーに対応できる」(金社長)という。韓国国内では、医療、デパート、保険・金融、製造、公共分野に同社の電子ドキュメントソリューションが導入され、業務プロセスの短縮、業務トータルコストの削減など、システムの導入による効果が確認されている。
(鄭 麗花)