A10ネットワークス(A10、川口亨社長)は、12月22日、ODKソリューションズ(ODK、西井生和社長)が提供する「Web出願システム」に次世代アプリケーションデリバリコントローラA10 Thunder ADCが採用され、パフォーマンス向上による安定運用の確保と仮想サーバーの効率化、運用管理の簡素化を実現したと発表した。

 ODKは、学校法人の入学試験業務をはじめ、証券会社などのバックオフィス業務など、独自のビジネス領域に特化した情報処理アウトソーシングサービスを主力事業分野としている。とくに、受験生がインターネットを通じて、大学に出願することが可能なサービス「Web出願システム」を学校法人向けに提供し、15年度には約80万人の志願者データを処理している。

 同社では、特定の時期にアクセスが殺到するサービスの安定稼働と、急成長を続けるサービスの拡張にも柔軟に対応できるネットワークインフラへの刷新を進めていた。こうした基盤強化の取り組みの一つとして、今回、A10の次世代アプリケーションデリバリコントローラA10 Thunder ADCを導入した。

 A10 Thunder ADCの稼働後は、安定運用を実現。負荷分散を最適化することで、パフォーマンスやサーバーの可用性の向上はもとより、将来的な事業拡張にも柔軟に対応できるインフラを構築した。また、共有アプリケーションが稼働する仮想サーバー資源の効率化が可能となったほか、作業負荷の大幅な削減による運用管理の簡素化にも成功している。

 さらに、これまで、GUIが英語であることに加え、専門性の高い作業であったWebサーバーの追加に伴う新たなグルーピング設定などは、社外に委託していたが、A10 Thunder ADCを導入後は、日本語GUIのWeb管理画面を通じて自社で行うことが可能となり、柔軟な運用管理体制を整備した。

 今後ODKでは、設定変更時などのDNS切り替えを手動で行っている現状をふまえ、GSLB(広域負荷分散)機能やコンフィグ同期などを組み合わせることで、スムーズな切り替えによるBCP対策が可能な環境を整備していく。また、WAF(Webアプリケーションファイアウォール)機能やDDoS防御機能など要件に応じて新たな機能も活用する予定。ほかにも、ロードバランサのSSLオフロード機能を利用してWebサーバーを削減し、さらに運用コストを削減していくことも計画している。