東芝インダストリアルICTソリューション社(錦織弘信社長)は3月24日、自動化生産やビッグデータ分析などの技術により、製造業の生産現場で歩留りや生産性の向上を実現する次世代のものづくりソリューション「Meister MES」で、セル生産機能をさらに強化した最新版を4月に発売すると発表した。

 Meister MESは、15年3月に販売を開始した、生産現場で利用されるMES(製造実行システム)ソリューション。Industrie4.0に代表される製造業での次世代型のものづくりソリューションとして、自動化生産機能やビッグデータ連携機能、汎用インターフェース機能などを搭載している。

 今回強化した「セル生産機能」では、生産ラインに柔軟性をもたせる目的で、従来の「ライン」の考え方や「ジョブ」という単位ではなく、複数の工程を一つの単位「セル」として定義し、「セル」の組み合わせを動的に定義して、再構成することができる。「セル生産機能」による柔軟な生産ラインの実現により、製品の急な仕様変更や製造設備の稼働状況に応じた工程変更が容易に実現できるようになる。

 同社では今後、Meister MESにすでに実装されているダイナミックディスパッチ機能、自動搬送機能、OPC UAインターフェースとも組み合わせて、マシンが自律的に設計情報や設備稼働情報にアクセスし、その情報によって作業内容や使用する材料を切り替えるといった自動生産を可能にする“ダイナミックセル生産”機能の実現を目指し、Meister MESの機能強化を行っていく。さらに、同社独自の音声・画像認識技術や音声合成ソリューションなどを活用し、ハンズフリーの実績登録など、新しい製造実行ソリューションを実現していく考え。