フォトロン(布施信夫社長)は5月11日、講義収録システム「Cbox」合計38台を、遠隔地の大学との共同専攻を目的とした授業映像収録システムとして、15年までに筑波大学(永田恭介学長)に納入したと発表した。

 筑波大学では、鹿屋体育大学との連携による体育・スポーツでの共同専攻の設置を12年度に決定した。これら二つの大学で共同専攻を設けようとすると、時限(授業の開始/終了時間や学期)の違いなどから、すべてをライブ授業で対応することが難しく、なるべく多くの授業を板書などがきちんと見える映像で受講できるようにする必要があった。

 今回、教師のカメラ映像と板書の文字やプロジェクターに表示している授業資料(PowerPointなど)を自由にレイアウトして収録できる点や、視聴の際に、板書の映像だけを拡大縮小して見られる点などが高い評価を受け、12年3月に4教室でCboxを導入した。共同専攻設置決定後には、Cboxを全学規模で設置し始め、15年までに合計38台を導入している。

 各教室に設置したCboxは、授業と同時に自動で収録開始/終了が行われ、収録後の映像はサーバーに自動でアップロードされる。翌日には、筑波大学の学習管理システムに映像へのリンクURLが表示され、受講生や教員が視聴したい授業映像のURLをクリックすると、サーバー内にある映像を再生することができる。

 導入後は、板書などがきちんと見える質の高い授業映像を鹿屋体育大学と共有できた点が高く評価され、学生の試験対策としてもCboxを活用している。今までビデオカメラで授業を撮影していた教員からは、撮影のための人手が必要なくなったことや、視聴時にHD画質で任意の映像を拡大/縮小できる点が評価されている。また、教員は、システムに登録するだけで、収録から配信まで自動で行うことが可能となった。システム運用も安定しており、トラブルがあった場合にもきめ細やかな対応を行っている。16年度からは「スポーツ国際開発学共同専攻」「大学体育スポーツ高度化共同専攻」の1期生が入学しており、さらなる活用が期待される。