キヤノンITソリューションズ(キヤノンITS、神森晶久社長)は、企業内部で発見されたマルウェア(検体)を顧客から受け取って解析し、検体の仕様や感染した場合の動作、復旧方法などの情報を「マルウェア解析結果報告書」として顧客にフィードバックする「マルウェア解析サービス」の提供を7月に開始する。セキュリティソリューション事業部の長谷川智久氏は、顧客から受け取った検体が解析可能か確認したうえで、「解析可能な場合は、約2営業日で報告する」と説明。月に4検体まで解析可能な月額制サービスと、1検体のスポット解析サービスの二つの販売形態で提供する。

プロダクト企画センター 山本昇 センター長
(右)セキュリティ ソリューション事業部 長谷川智久氏

 山本昇・プロダクトソリューション事業本部プロダクト企画センターセンター長は、同サービス提供の背景について、昨今マルウェアの脅威が高まっているなかで、「多層防御も重要だが、実際に不審なファイルが送られてきたとき、それがどういうものなのか、情報システムやセキュリティの担当者は把握しておく必要がある」と説明。同サービスのターゲットとしては、「情報武装が求められる大規模ユーザー」を想定しているという。同社はセキュリティ対策製品「ESET」の販売代理店でもあることから、まずESETのユーザーにサービス内容を案内していく方針だが、他社製品ユーザーも同サービスを利用することが可能だ。また、山本センター長は、「まずは(マルウェアの基本動作などを解析・報告する)『基本解析』サービスを提供するが、将来的にはさらに時間をかけて細部まで解析する『詳細解析』の提供も目指している」と語った。(前田幸慧)