【台北発】台湾貿易センター(TAITRA)が「COMPUTEX TAIPEI 2017」の主要テーマの一つに挙げている「イノベーション&スタートアップ」。スタートアップに関しては大手ベンダーのブースとは一線を画して、同時開催のイベント「InnoVEX」(開催期間は5月30~6月1日)のなかでブースを構えていた。InnoVEXは、来場者がパートナーシップを組みたいスタートアップを探すのに適したイベントになっている。

 デバイスにAIを利用できるようにするためのシステム開発に取り組んでいる台湾DT42は、人の行動を認識・学習して次の行動を予測する技術を生かして、人の行動を監視しながらトラブルが発生した際に、アラートを上げるシステムを展示した。このシステムは、人の目の代わりとなって視覚障害者に道路状況を逐次伝えたり、人の動きに合わせて照明をオン/オフすることにも応用できるという。
 
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AI技術によって、監視カメラの映像分析をさまざまなデバイスで行うことができるDT42のシステム

 台湾GL Design Automation Company(DAC)は、測量システムを披露。ポイントは測量するためのハードウェアで、3Dプリンタできょう体をつくることで大幅にコスト削減を図ったという。一方、ハードウェアの性能を追求していたのが台湾Ambedded Technologyで、ARMベースのクラウドストレージ・コンピューティング向けマイクロサーバーをアピールしていた。
 
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GL DACは測量機を3Dプリンタで製造
 
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Ambedded Technologyのマイクロサーバー

 ヘルスケア関連では、台湾のHuijia Health Life Technologyが遠隔からスマートフォンやタブレット端末で子どもや高齢者を見守るシステムを展示。タイのmaker phuketは、血圧などの健康状態をリアルタイムで把握できる腕時計を出展していた。また、ありそうでなかったハードウェアという点では、中国のKaki Internationalが「Button」と呼ぶ、ボタンを押して話せば特定のSNSユーザーに、その音声を送ることができる製品公開。高齢者や子どもの利用を想定しているとアピールしていた。
 
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スマートフォンやタブレット端末で遠隔から見守れるHuijia Health Life Technologyのシステム
 
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maker phuketリアルタイム健康測定システム
 
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Kaki Internationalの「Button」


 また、複数企業のVRを体験できるエリアも用意してあり、来場者が専用端末を付けて楽しんでいた。(佐相彰彦)
 
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VRを楽しむ来場者