日立システムズ(北野昌宏社長)と中央電子(松井達之社長)は9月21日、組み立て製造業の製造現場の生産性向上を目的としたデータ分析ソリューションの実証実験を、今年6月から7月まで中央電子の山梨明野事業所(山梨県北杜市)で実施したと発表した。

 今回の実証実験では、過去3年分の製造実績データや製品、作業員に関するマスターデータをAI(人工知能)技術の一つである機械学習を用いて分析した結果、過去にベテラン作業者からの提案に基づき実施した改善施策と、機械学習により導き出した改善ポイントが一致したほか、生産性をさらに向上させるための改善ポイントを新たに発見した。

 この実証実験を通じて、機械学習により製造実績データなどを分析することで、人手では分析しにくい細部の工程まで網羅的に分析することができ、生産性向上が図れることを実証した。

 なお、今回の機械学習による分析には、統計解析やデータマイニングなどに利用可能なオープンソースソフトウェアを活用した。日立システムズは、さまざまな機械学習ツールを活用し、属人的な改善施策ではなく、現場実績データに基づいた客観的・網羅的な改善活動を支援していく考え。

 今後、日立システムズと中央電子は、今回検証した組み立て製造のセル型生産だけでなく、より広範囲な生産方式で生産効率化を実現する検証を進めていく予定。また、将来的には、より多くのデータをクラウド上に集約し、データ解析技術やAI技術などを活用することで、製造業全般に対して生産性向上、品質改善を支援するサービスの提供を目指す。