ソリトンシステムズ(鎌田信夫社長)は9月29日、自社開発・販売しているファイル転送特化型アプライアンス製品「FileZen」を日本中央競馬会(JRA、後藤正幸理事長)に提供したと発表した。

 JRAでは、業務系ネットワークとインターネット系ネットワークを分離することを2016年に決定。ネットワーク分離を行うことにより、業務系ネットワークで扱う機密情報がインターネット系ネットワークを介して、外部に流出することを防止できるようになる。分離環境下で課題となるのが、2つのネットワーク間で、ファイルの受け渡しをいかに行うかという点。この課題を解決するため、安全なファイルの受け渡しを行う製品の導入を検討していた。

 JRAでは、扱う情報が個人情報などであることからオンプレミスで運用できること、内製のWindowsサーバーに比べ導入や運用の負担が軽減される専用アプライアンスであること、職員が使いやすいユーザーインターフェースであること、自治体への導入実績があることの4条件として製品を選定。すべての条件を満たすFileZenの採用を決めた。

 FileZenの導入により、職員のファイルのやりとりの可視化、ファイルの受け渡し履歴の把握などが情報システム部で行えるようになった。専用アプライアンスであることから、トラブル発生時や人事異動時に発生していた管理・運用負荷の軽減につなげた。

 JRAでは、これまでのUSBを使用したファイル持ち出しに比べ、情報セキュリティのさらなる向上、運用・管理コストの軽減を見込んでいる。今回のFileZenの導入を機に、持続的なシステム最適化を目指す方針。