東芝の社長・会長を務め、世界初のノートパソコン(同社では「ラップトップパソコン」と呼称)を世に広めたことで知られる西田厚聰氏が12月8日、急性心筋梗塞で死去した。73歳だった。ヨーロッパ在任中に自社のノートパソコン「dynabook」を片手に行脚して、自ら宣伝して回ったことは語り草だ。

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西田厚聰氏は、週刊BCNの「Key Person」(2001年8月13・20号(vol.904)
でインタビューに応えていた

 西田氏は、東芝ヨーロッパや東芝アメリカで役職に就き、パソコン事業部の創始に携わった。現在のパソコン事業を立ち上げた中興の祖だ。2005年には社長に就任。社長時代には、ウェスチングハウスを6400億円で買収することを決断している。

 晩年は、同社の利益水増し問題で苦境に陥ったが、パソコン市場の大半を占めるまでに広まったノートパソコン普及の功績者であることは間違いない。(谷畑良胤)