サイボウズ(青野慶久社長)のアジア市場(中国を除く)でのビジネスが、前年比約40%伸長した。同社グローバル事業本部APAC Regionセールス&マーケティングディレクターの酒本健太郎氏によれば、「昨年はタイ、ベトナム、ミャンマー市場が成長に大きく貢献したが、今年はそれに加えてインドネシア、フィリピン、シンガポールも伸びてきている」状況だ。さらに酒本氏は、「アジア市場では中小規模の組織でも現実的なコストで使えるaPaaSの選択肢がないため、特にkintoneが圧倒的な競争力を発揮している。日系企業の現地法人への導入もまだまだ伸ばせる感触もあるし、ローカル企業にもアプローチしていく」と力を込める。

酒本健太郎
APAC Region
セールス&マーケティングディレクター
 この成長を支えているのがパートナー企業の活躍だ。中国では100%子会社のサイボウズ中国が販売事業を担っているが、その他の国については一国につき一社のパートナーとの協業を原則に、共同で市場を深堀りする戦略を取っている(KDDIとは例外的にアジア全域をカバーする包括契約を結んでいる)。今年7月にはアジア市場で優れた業績を上げたパートナーを表彰する「CYBOZU ASIA AWARD」を創設するなど、パートナーとの関係強化に向けた取り組みも積極的に行っている。

 今後は、東南アジアにおけるカバレッジをさらに拡大するとともに、南アジアの巨大市場であるインドでも販路を開拓する意向だ。(本多和幸)