アクセンチュア(江川昌史社長)の超上流コンサルティング事業が本格的に立ち上がり始めている。同社は、アクセンチュアグループのデザイン会社「フィヨルド」の研究成果をベースとした戦略コンサルティングサービスの国内展開に注力。ここ1年余りで、ビジネスが急速に拡大し、「人手が足りない状態が続いている」(浦辺佳典・デジタルコンサルティング本部プリンシパル・ディレクター)と、手応えを感じている。

内永太洋マネジング・ディレクター(右)と浦辺佳典プリンシパル・ディレクター

 フィヨルド事業では、デジタル化に伴う生活様式の変化に着目。中長期的にビジネスを伸ばすための企業戦略のコンサルティングを手掛けている。大量生産時代から多品種少量生産、マスカスタマイゼーションへと変わり、さらにその先の「ハイパー・パーソナライゼーションを見据えた戦略立案」(内永太洋・デジタルコンサルティング本部マネジング・ディレクター)を推進している。

 ハイパー・パーソナライゼーション時代には、「従来のような万人に受ける商品やサービスは馴染まなくなる」(同)と指摘。ターゲットとする顧客層に焦点を絞り込み、企業が持つブランドごとに個々人に最適化していく仕組みがより重要となる。最適化していくには、経営哲学やビジネスを行う国や地域の宗教観まで踏み込んだ分析が必要となり、フィヨルドでは、こうした超上流のコンサルティング領域を強みとしている。

 アクセンチュアは、国内におけるフィヨルド事業の拠点として活用する「アクセンチュア・イノベーション・ハブ東京」を昨年1月に開設。この1年で実際のプロジェクトが複数走り始めているという。それ以前は、フィヨルドとは何かを説明する段階だったが、いよいよ実ビジネスが本格的に立ち上がるフェーズに入ったと話す。

 フィヨルドは2001年に英国で設立されたデザイン会社で、13年にアクセンチュアがグループに迎え入れた。(安藤章司)