ニュース

エプソンが「イノベーションラボ」を開設、プリントヘッドの利用加速を狙う

2019/08/26 16:00

 セイコーエプソン(碓井稔社長)は、長野県にある富士見事業所に「インクジェット イノベーションラボ富士見」を開設し、10月から本格稼働を開始する。同社のインクジェットプリントヘッドの産業利用を加速させ、インクジェット印刷の新市場を創出することが狙いだ。

エプソンの富士見事業所

 インクジェット技術の工業応用を促進するため、広く研究機関や企業と連携して研究を行う。イノベーションラボには、エプソンのインクジェットヘッドを搭載したIJ描画装置やIJ吐出評価機、電子デバイスの試作・評価を行うことができる設備を備える。利用者はインクジェット技術応用の可能性を、エプソンのノウハウも活用しながら探索することができる。
インクジェット イノベーションラボ富士見

 今後、タッチセンサーやOLEDなどの各種デバイスでプリンティングによる生産方法は拡大すると期待されている。エプソンはイノベーションラボを拠点として、研究機関や企業とともに、インクジェット技術を用いた生産プロセスの革新や、インクジェットに適合した新素材の開発などに取り組む。また、知見を蓄積し、産業用途向けのインクジェットプリントヘッドを進化させていく。

 イノベーションラボ開設にあたり、細野聡・執行役員 技術開発本部副本部長は「インクジェットプリントヘッドを軸としたソリューションを提供することで、お客様の印刷・生産プロセスの革新を支援していく。そのためにイノベーションラボでイノベーションを生み出す場を広げていきたい」とコメントを寄せた。
  • 1

関連記事

エプソンがプリントヘッド外販を強化、スタートアップ企業に出資も

セイコーエプソン、中国のベンチャー企業と提携、SNS活用の新事業を目指す

【エプソン販売社長インタビュー】モノ+コト訴求の新販売戦略

モノづくりからソリューション提案へ 第2中期経営計画の方針を発表――セイコーエプソン

【2019年 年頭所感】 エプソン販売 パフォーマンスと環境性能アップでインクジェットの拡販を推進

外部リンク

セイコーエプソン=https://www.epson.jp/

世界の電源を保護し続けて40年。めったにないキャンペーン実施中。

オリジナルステッカーが必ずもらえる APC 40周年キャンペーン

企業ご担当者さまのAPC製品に関わる思い出エピソードをお聞かせください!

× こちらから>>