パロアルトネットワークス(アリイ・ヒロシ会長兼社長)は9月12日、都内で年次イベント「Palo Alto Networks Day 2019」を開催した。ITインフラやセキュリティ、ネットワーク監視などの担当者を対象としたカンファレンスだ。

パロアルトネットワークス アリイ・ヒロシ・会長兼社長

 基調講演に登壇したアリイ社長は、グローバルビジネスを振り返り、SOARのデミスト社をはじめ直近1年間に積極的な買収を行ってきたことを挙げ、従来主力としている次世代ファイアウォールだけでなく、クラウド、コンテナ、サーバーレスなどのセキュリティに注力する方針を示した。また、国内では現在までに3800社以上の導入実績があり、毎月40社以上の新規顧客を獲得していることをアピールする一方、「まだまだ市場は大きい」と、さらなるビジネス拡大に期待を寄せた。

 国内での成長に向けた施策として、東京では昨年末にオフィスを移転。また、今後は名古屋や大阪、九州へカバレッジを広げていくという。また、チャネルプログラム「NextWaveパートナープログラムを今年2月に強化。「より売りやすく、バリューのあるプログラム」になったとアリイ社長は強調した。また、クラウドセキュリティ製品群の「Prisma」やAI活用向けのセキュリティプラットフォーム「Cortex」についてのトレーニングも拡充していくと語った。
 
米パロアルトネットワークス アミット・シン・社長

 続いて、昨年11月に入社した米本社のアミット・シン社長が登壇した。シン社長は、現在のサイバーセキュリティの課題として、「あらゆるものがネットワークにつながることで、守らなければならない領域が大きくなっている」と話す。また、セキュリティ業界には多くのベンダーが存在し、ユーザー企業では多数のセキュリティ製品を導入した結果、「ソリューションの連携がとれていない」状況が散見されることも問題だと指摘。その上で、「より統合化されたアプローチで、プロダクトが連携できるような環境、よりスピーディーな環境が求められている」と語り、パロアルトネットワークスではクラウド環境を保護するソリューションなどでその支援をしていくと語った。

 また、基調講演ではそのほか、日本航空でセキュリティ推進を担当する福島雅哉・IT企画本部IT運営企画部セキュリティ戦略グループグループ長が、同社の描くサイバーセキュリティのためのグランドデザインの考え方を紹介。また、パロアルトネットワークスの林薫・日本担当最高セキュリティ責任者が、現在発生しているセキュリティ脅威から組織を守るためのリスクマネジメントについて解説した。(前田幸慧)