TTK、サン電子、エヌ・ティ・ティ・コムウェア(NTT コムウェア)、スプラッシュトップ、NTTドコモ東北支社は、11月13日に5Gを活用したドローン・ARスマートグラスを活用した遠隔ビル外壁点検の実証実験を実施し、成功した。

ドローンを活用した外壁点検

 ドローンを活用した各種点検業務では、転落などの事故を回避できるとして、高所での作業が必要な業務で働き方改革の一環として導入されている。TTKもドローンを活用したビル外壁点検を実施している。

 ドローンでの点検業務を実施するには、ドローンの操縦技術と点検作業の熟練のノウハウが必要だが、両方のスキルを持つ人材は少なく、それぞれの担当者が作業現場に赴く場合があり、コスト面で課題となっている。また、高齢化による退職により点検熟練者が不足しているため、点検業務の後継者育成も課題となっている。
 
実証実験の概要

 今回の実証実験では、TTKのドローンを活用したビル外壁点検で、ドコモの5Gを活用し、サン電子のARスマートグラス「AceReal One」、NTT コムウェアのドローン情報取得・表示ソフトウェア「KnowledgeMap xR」、スプラッシュトップのクラウド型リモートデスクトップサービス「Splashtop」を組み合わせる。それにより、作業現場のドローンカメラ映像や各種飛行データ、ドローンを操縦する点検作業者視点からの映像を遠隔地の管制センターへリアルタイム送信し、それらの情報を基に管制センターから作業現場への指示や各種マニュアルのAceReal One画面上への表示を実施した。
 
遠隔地の管制センター

 また今回は、サン電子の業務支援アプリケーション「AceReal Apps」のサーバー機能を「ドコモオープンイノベーションクラウド」上に構築することで、より低遅延・セキュアな環境を構築した。
 
AceReal Appsの画面

 遠隔での点検業務支援が可能となることで、点検熟練者が作業現場へ赴く移動時間の削減や、熟練者による複数現場の並行対応による効率的なノウハウ継承などが可能になる。今後も各社は、5Gのさまざまな利用シーン創出や社会課題の解決につながるソリューションの実現を目指していく。