11月12日から14日まで、東京都でガートナージャパンの経営者向けイベント「Gartner IT Symposium/Xpo 2019」が開催された。国内企業だけではなく、海外企業も多数出展。その中で、日本市場向けに精力的に取り組んでいる中国のIT企業を紹介する。

 中国大連市で2006年に設立した大連億達信息技術有限公司(YIDATEC)は、設立当初から日本市場に進出し、オフショア開発をはじめ、BPO(ビジネスプロセスアウトソーシング)や人材育成、新規拠点の立ち上げ支援などを手掛けてきた会社だ。現在は、日本に加え、中国、欧米市場に展開している。
 
YIDATECの鄭 時雨CEO

 YIDATECの鄭時雨CEOは、「日本・中国市場ではインターネット業界、欧米では製薬業界を中心に取り組んでいる。日本の主な顧客はソフトバンク、富士ゼロックス、ソニー、楽天など」と説明。「欧米では世界トップ20に入る大手製薬会社の7割にわれわれのサービスを提供している。また。アジア太平洋地域に進出している欧米企業向けにシステムマネジメントイノベーションサービスを提供している」と話す。

 日本市場の今後の展開で、鍵となるのがデジタルトランスフォーメーション(DX)だ。「いまやDXは第2フェーズに入っている。第1フェーズはDXの浸透だったが、今は実装するフェーズに入った」と鄭CEOは話す。DXで実現すべきものは新しい価値観を生み出すデジタルイノベーションであり、それを実現するために重要なことがデジタル化運営、そしてアウトソーシングだという。

 「デジタル化運営により、本来の運用を改善し、向上させることができる。それがデジタルイノベーションの基礎になる。デジタル化運営が、企業にとって重要な戦略になると考えている」と説明。顧客企業がデジタル化運営を実現できるように既存のIT資産と業務プロセスをデジタル化し、RPAと自動化技術によって人的資源の使用を削減、業務の効率を高めるサービスの提供に努めている。

 DX実現の支援に向けて各IT企業がさまざまな取り組みを行っている中、「デジタル化運用に着目した企業はYIDATECが日本市場で最初だと思う」と鄭CEOは話し、早い時期から取り組んできたノウハウの豊富さなどが優位性であると強調した。

 設立当初から日本市場で展開している同社。東京・新宿のオフィスには200人を超えるスタッフが勤務し、日本企業のDX実現のためにITサービスを提供している。