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ジェピコと日立システムズ、大ピラミッド内部の高精度3次元モデルを作成

2020/01/31 16:00

 ジェピコ(大野欽一社長)と日立システムズ(北野昌宏社長)は1月30日、東日本国際大学(吉村作治学長)を中心とした「大ピラミッド探査プロジェクト」に参画し、高性能な1億画素カメラや3次元化技術を活用することで、大ピラミッド内部の高精度3次元モデルの作成に成功したと発表した。

 17年に他のプロジェクトチームが、エジプト・アラブ共和国にある大ピラミッド内部で未知の巨大空間を発見したことを発表した。それを受けて、エジプト政府が東日本国際大学に再検証を依頼したことで、18年4月に大ピラミッド探査プロジェクトが始動した。その後、未知の巨大空間の存在を検証するためのパートナーとして高性能な1億画素カメラを保有するジェピコと、2次元画像の3次元化に高い技術力と豊富な実績をもつ日立システムズが参画することになった。

 今回の調査では、ジェピコがPhase Oneの1億画素の超高解像度カメラを使用して大ピラミッド内部の撮影を行った。同カメラは中判サイズのCMOSセンサーを使用しており、高光感度特性に加え、広いダイナミックレンジ、正確な色再現性を実現している。これにより外部からの光がなく、通常では暗い画像しか撮影ができない大ピラミッド内部でも、暗室とは思えないほど明るく正確な色再現性をもった画像を撮影することができた。

 その後、ジェピコが撮影した2次元画像を、日立システムズがPix4Dの「Pix4Dmapper」を利用して3次元化することで、暗く色味の少ない大ピラミッド内部の高精度3次元モデルの作成に成功した。日立システムズが作成する高精度3次元モデルは、撮影対象の色味・形状などを忠実に再現することができるため、現場に行かずとも遠隔から撮影対象の調査や検証などを実施することが可能。さらに、図面が存在しないピラミッドなどの遺跡や文化財などでも、高精度3次元モデルを図面代わりに活用することで、それらの修繕や保全にも貢献できる。

 今回の調査対象の1つである大ピラミッド内部の「王の間」は暗室で狭いため、2次元画像から大ピラミッド内部の3次元化を忠実に再現することは、とくに難しいとされていた。しかし、これまでにジェピコと日立システムズが培った高精度3次元モデルを作成するための撮影ノウハウや3次元化にともなう画像編集処理などの技術力を生かし、高精度な3次元化を成功させ、「王の間」内部を本来の色味で立体的に検証することができた。

 今後、同プロジェクトの目的である未知の巨大空間の存在の検証にもジェピコと日立システムズの技術が活用される予定で、この検証以外にも、色味からわかる材質の違いなどこれまでにない新たな発見に期待されている。

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外部リンク

ジェピコ=https://www.jepico.co.jp/

日立システムズ=https://www.hitachi-systems.com/

東日本国際大学=http://www.shk-ac.jp/

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