アイティフォーは6月12日、キャッシュレス決済端末「iRITSpay(アイ・リッツペイ)決済ターミナル」の新製品の開発に着手したと発表した。従来の決済端末は、対面販売用の据置型やモバイル型(ポータブル型)マルチ決済端末だったが、今回はクレジットカードのコンタクトレス決済、QRコード決済に対応した無人販売用の組み込み型決済端末「iRITSpay決済ターミナル S1(エスワン)」を開発する。

組み込み型決済端末「iRITSpay決済ターミナル S1」

 これまで同社は、対面販売用の据置型やモバイル型(ポータブル型)マルチ決済端末を提供してきた。昨今の新型コロナウイルスの影響を受け、現金のやり取りなど“密”による感染リスクを下げたいなどの理由からキャッシュレス決済の利用が以前より6割増えたとの調査結果もあるなど、社会のセルフ決済やキャッシュレス決済へのニーズが急速に拡大。駅や食堂だけでなくさまざまな場面で、自動券売機や自動精算機によるキャッシュレス化が求められている。そこで同社では、こうした顧客のニーズに早急に対応するため、無人販売用の組み込み型決済端末の開発に着手することにした。

 今回開発するiRITSpay決済ターミナル S1は、磁気、接触型、コンタクトレスといった国際標準のクレジット決済が可能。さらに、急拡大している国内主要QR決済にも対応する。パスワード入力には、毎回異なった配列の数字を並べるランダムキーを採用。QRコードを読み取るためのCCDカメラの設置も可能となる。組み込み型のため、端末が精算機の外に飛び出すこともなく省スペース化にもつながる。ソフトウェアは、同社がこれまで蓄積してきた小売業向けソリューションのノウハウを生かして独自に開発しているため、新たな決済手段にもソフトウェアのアップデートだけで対応が可能となる。

 なお、今回の決済端末のきょう体には、台湾Castles Technology(キャッスルテクノロジー)の「UPT1000F unattended terminal」を採用している。

 同社では、新製品開発に注力することで当初予定を大幅に前倒しし、今年度上期中の開発完了を目指す。端末の販売は今年度下期を予定している。すでに同社では開発着手に合わせ、組み込み型決済端末を必要する加盟店からの受け付けを開始した。また、同端末を取り扱うアクワイアリング先も紹介する。