CBcloudと日本郵便、オプティマインドは、物流業界の改革に向け、宅配効率化システム「SmaRyuPost（スマリューポスト）」の導入を6月15日から本格スタートした。


　CBcloudが提供する宅配事業者向けの業務効率化システムSmaRyuPostは、6月15日を皮切りに10月までに順次全国約200局の郵便局に導入される。SmaRyuPostでは、配送現場の大きな課題であるアナログで非効率な業務を解決することを目的に、スマートフォン上で荷積み・配送ルーティング／ナビゲーション・配送ステータス管理・電子サインなど一連の機能を一気通貫で提供する。経路・荷姿を考慮した車内の荷積み位置指定や配達先との個別事情や関係性など、熟練ドライバーのノウハウを継承する機能を搭載しており、初心者のドライバーや担当者でも滞りなく業務を行えるよう支援する。

　今回、日本郵政グループの出資を受けるCBcloudと、日本郵便主催のオープンイノベーションプログラムで最優秀賞を受賞したオプティマインドが、それぞれより配送現場に適したサービスとなるよう日本郵便と継続して実証実験を重ねるなかで、さらなる成果を目指すべく3社の連携が実現した。

　オプティマインドが提供する「Loogia」は、配送先の時間指定やラストワンマイルならではの道路事情など、30項目以上の制約を考慮したうえで、最適な配送ルートを提案する。さらに、配送実績をGPSから収集しAIが学習することで、走行速度や駐車位置など、最新の配送情報やベテランのノウハウをルートに反映し、よりスムーズな配送を可能にする。

　CBcloudは、今回の日本郵便とオプティマインドとの共創を通じて、より高い品質を維持する宅配サービスを目指す。そして、年々増加する宅配物流量の一方で深刻化するドライバーの人材不足など、物流業界を取り巻く社会問題の解決に取り組み、持続可能な物流の実現へ向けて改革を推進していく考え。