パナソニックシステムソリューションズジャパン(PSSJ)は11月12日、自社オフィス全国13拠点50カ所、約1万5000人の社員を対象に顔認証による入退管理の運用を開始したと発表した。

入退管理に顔認証(KPAS)を導入

 このシステムは、ディープラーニングを応用した世界最高水準の顔認証技術を活用する「顔認証 入退セキュリティ&オフィス可視化システム KPAS(ケイパス)」を導入したもの。今年3月から汐留本社で一部運用してきたが、さらなる利便性・生産性向上を目指し、今回、全国の拠点に運用を拡大した。これにともない、管理運営の効率化を図るため、全国の拠点をサーバーで一元管理し勤怠管理システムとのスムーズな連携も実現した。社員の利便性・生産性や安全性を確保しながら、管理運営側の負担軽減につながる、次世代型のオフィス運営を自ら実践する。

 同社では、顔認証ソリューション・センシングソリューション・高性能エッジデバイスの3つを統合し、顧客にEnd to Endのソリューションを提供する新事業として「現場センシングソリューション」を今年7月に立ち上げた。KPASは同事業の主軸商材の一つとなっている。自社での運用ノウハウや技術検証の成果を踏まえ、今後の製品とシステムの機能を強化していく。

 今回の運用では、まず、すでに自社で管理している約1万5000人の社員証ICカードの顔画像をシステムに一括で登録することで、登録作業の軽減を図った。その際、顔画像の品質を自動的にチェックし、登録後に正しく認証ができないなどの事象を未然に防ぐ工夫も行っている。また、社員証ICカードを読み取り、新たに顔を撮影し、画像を即時に更新ができるレジスター(登録端末)を設置し、より現場での運用の利便性を向上した。さらに、社内の勤怠システムと連携することで、顔認証による勤怠管理を実現した。

 全国規模の自社運用を通して、課題の洗い出し・改善サイクルを早め、より顧客に寄り添った質の高いソリューションの提供を目指す。具体的には、入退室の際の顔認証のスコア結果の継続的な分析を行い、システム管理者と連携することで、認証精度の改善を検証する。

 今後は、パナソニック内の他拠点への展開も含め、オフィス・ビルへの展開や、店舗・商業施設、展示場・国際会議場、ホテルなどにも導入を拡大し、顔認証によるストレスフリーで安心・安全、効率的な次世代型の空間づくりへの貢献を目指していく。