京セラコミュニケーションシステム(KCCS)は、無人自動配送ロボットによる工業地域向けロボットシェアリング型配送サービスの実証実験を北海道石狩市石狩湾新港地域の公道(車道)で8月16日に開始した。

実証実験の概要

 新型コロナウイルス感染症の影響でラストワンマイル物流での「遠隔・非接触」による物流ニーズの増加や、配送での人手不足が加速すると予測されている。KCCSグループでは、ICT技術と情報通信基盤整備や再エネ設備導入などを通じて蓄積したインフラ構築ノウハウを融合し、地域の物流課題の解決に向けたモビリティサービスの開発に取り組んでいる。

 今回の実証実験は、国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)が公募する「自動走行ロボットを活用した新たな配送サービス実現に向けた技術開発事業」で採択された、北海道石狩市での「工業地域向けロボットシェアリング型配送サービスの実現」の取り組みとして実施するもの。

 地域内の事業者でシェアリングする無人自動配送ロボットが、小売店商品や企業間輸送貨物などを配送。これまで国内で実施されている自動配送ロボットの公道走行実証では、主に小型・低速のロボットによる歩道での走行が主流だった。

 また、広域にわたる工業団地での共同利用・効率的な配送を想定し、従来よりも大型・高速なロボットに複数サイズのロッカー20個を搭載し、車道を走行する。無人の自動配送ロボットが車道を自動走行する試験は国内初の取り組みとなる。

 具体的には、1台の無人自動配送ロボットが地域内の小売店商品や企業間輸送貨物を集荷や効率的なルートを選択・走行し、配送する。ロボットへの荷物の預け入れ、荷物の受け取り、ロッカーの開閉などはスマートフォンで管理する。

 走行予定エリアは、北海道石狩市石狩湾新港地域(石狩市新港西1丁目と3丁目の一部)の一般車が走行する車道。走行エリアの外周は3km、走行ルートの総長は5kmとなる。ロボットは無人での自動走行となるが、石狩湾新港地域内の事務所から走行状態を常時監視し、自動回避が困難な状況では遠隔操作に切り替えて走行する。

 なお、実証実験は共同研究契約に基づいた損害保険ジャパンのリスクアセスメントを実施した上で行っている。実証実験の期間は9月中旬まで。