富士フイルムビジネスイノベーション（富士フイルムBI）は、セールスフォース・ドットコムのアプリケーションストア「AppExchange」でドキュメントハンドリング・ソフトウェア「DocuWorks」との連携ソリューション「DocuWorks Cloud Connector for Salesforce」を8月26日に公開し、販売を加速する。さらに、同社が提供するクラウド製品との連携を強化し、マーケティングオートメーションの導入を支援する「業種別エントリーパック」の提供を開始する。

　同社では、12年からセールスフォース・ドットコムの営業支援ツール「Salesforce Sales Cloud」をベースとした営業管理システムを導入し、世界最大規模の利用者として営業活動に活用している。また、17年からはSalesforce販売代理店となり、利用者として蓄積したさまざまなノウハウを生かし、顧客の営業活動全般の業務効率化や成約率向上を実現するための提案を進めている。

　今回公開したDocuWorks Cloud Connector for Salesforceは、Salesforce Sales CloudとDocuWorksをシームレスにつなぎ、DocuWorks DeskからSalesforce Sales Cloud上にある帳票作成やクラウドストレージサービス「Working Folder」への格納を効率的に行えるソリューション。これらの連携により、ユーザーの操作性や利便性を向上させながら業務を一気通貫で完結でき、作業工数の削減による生産性向上、手入力での転記ミスや作業漏れ防止による業務品質向上を実現する。

　また昨今、リモートワークの広がりで営業スタイルが大きく変化しており、いかに効率的に潜在的な顧客を見つけ出し、商談に結びつけるかを支援するマーケティングオートメーションの需要が高まっている。

　そこで同社は、マーケティングオートメーションを初めて導入する顧客向けに、セールスフォース・ドットコムが提供するマーケティングオートメーションツール「Pardot」とSalesforce Sales Cloudを活用した業種別エントリーパックの提供を開始する。業種別エントリーパックは、ライセンスの提供やシステム構築などの役務に加え、製造業、不動産業、ITサービス業など業種ごとのテンプレートをパッケージ化して提供する。

　これにより、業種ごとの特性を考慮した上で見込客を抽出し、関心が高い顧客だけに営業活動を行うことで成約率の向上につなげる。さらに、購買意欲のある顧客に関しては、購買につながるまで継続的なフォローを行うことで、競合他社からの購買抑止を図る。また、業種ごとのテンプレートは、継続的にラインアップを拡充・強化していく。