TISは、遠隔地テレワークなど、社員の柔軟な働き方を促進し、自発的なキャリア形成を尊重する成長支援制度を新たに整備するとともに、さまざまなライフステージや自己実現を支援するライフステージサポート制度を拡充した。

遠隔地テレワーク制度

 TISでは、働く場所の柔軟性を高めるため、日数の上限のないテレワーク勤務制度を19年から運用している。「テレワーク」と時間の柔軟性を高める「コアタイム無しフレックス」を組み合わせることで、全社員が働く場所や時間を自由に選択し、自律的な働き方が可能。コロナ禍以前は、30人ほどだったテレワーカー(テレワーク中心の働き方)は、現在2500人(社員の約50%)となっている。

 今年度からは、オフィスから遠く離れた地方でもテレワーク勤務が可能な「フルテレワーカー」を導入した。従来、家族の転勤などで退職せざるを得なかった社員が同制度を利用し働き続けることが可能となった。現在、15人が遠隔地テレワーク制度を利用している。

 また、同社は、積極的な教育投資によって教育の質量充実を図り、社員一人ひとりの成長・人材の高度化を促進してきた。今年度はこれに加え、多様な経験を通して成長を後押しする成長支援制度を新たに整備。社員の自発的なキャリア形成プランを尊重し、多様な経験の機会を提供、後押しすることで、社会課題解決型ビジネスに貢献する人間力やスキルの習得を支援する。

 同制度では、業務に直接関係のない活動(社会貢献、学び、兼業)で、多様な経験や幅広いスキルを習得するため、休暇、短時間勤務、長期休暇を利用することができる。例えば、海外留学や資格取得のために2年間休職がとれるほか、TISで時短勤務をしながら他社の兼業でスキルを磨くといった働き方も可能となる。

 さらに、社会課題解決に向けた事業に取り組むにあたり、ボランティアをはじめとしたさまざまな社会貢献活動への参画から社会の課題を見分ける目を養ってもらいたいと考え、昨年度からボランティア休暇を拡充、また推進プログラム「T-MOVE」などを準備し、社員の社会貢献活動機会を提供している。

 T-MOVEは、社員の社会貢献活動の推進を人事本部が主導で実施するプロジェクト。「社会貢献プログラム」「社会貢献情報」を提供している。プロジェクトの名称には、社員が「社会貢献活動」を通じて社会と向き合い、社会の課題を解決するために動き出す(mover)という願いが込められている。

 ライフステージサポート制度については、「性別」「国籍」「障がいの有無」「年齢」「性的指向性」「働き方」など、さまざまな違いに関わらず、社員が「人間らしさ」を最大限発揮し、長く安心して働けるよう、風土醸成や制度の整備を進めている。20年度から、家族の範囲を見直し、同性婚や内縁などといった婚姻の形態によらず、出産、育児、介護に関わる制度を利用できるようになった。

 また、今年からは妊活に配慮した「妊活休職・妊活時短制度」や性自認に違和感のある方の活用を想定した「ジェンダートランス休暇・時短制度」、傷病による後遺症のリハビリを想定した「特別疾病休職」、治療しながら働き続けることができる「治療時短」などの制度を整備している。