デジタルアーツは5月19日、「パートナーミーティング2022」をオンラインで開催した。5月10日に発表した創業以来初となる中期経営計画(2022年4月~25年3月)の詳細を説明。25年3月期に連結売上高130億円を目指す方針を示した。
同社の21年度(22年3月期)の売上高は前年度比32.6%増の90億5100万円となり過去最高となった。「GIGAスクール構想」や「自治体情報セキュリティクラウド」により公共、文教での製品利用が拡大したという。
道具登志夫 社長
中計では「着実なオーガニック成長」「セキュリティ製品・サービスの拡充」「高い専門性の訴求」を重点領域とする。道具登志夫社長は、Webセキュリティソフト「i-FILTER」やメールセキュリティ「m-FILTER」といった既存製品で質の高い機能が提供できているとしながら「お客様やパートナーからは単発製品として見られている」と説明。「重点領域に取り組むことで、トータルセキュリティを提供する総合セキュリティメーカーに成長させる」と意気込みを語った。
パートナーミーティングでは、マーケティング部門と営業部門が今年度の戦略を解説した。マーケティングでは、i-FILTERに実装した「Anti-Virus & Sandbox」や「SIEM連携」といった新オプション機能を紹介し、これらを訴求する施策に取り組むとした。営業部門は、今年度も公共、文教市場に注力するとともに医療機関での新規獲得を目指す。大手から中堅企業には新オプションを切り口とした営業活動を推進、中小企業には他の商材とのセット提案などを進めていく。
デジタルアーツの「ビジネスパートナーアワード」も発表した。全国エリアで新規拡販に最も貢献したパートナーを表彰する「Best Partner Awrad」はリコージャパンが受賞した。
(岩田晃久)