日本コンピュータシステム販売店協会(JCSSA)は2022年6月17日、「第17回 JCSSA DI調査」の結果を発表した。大手IT企業などからなるJCSSA会員284社を対象として5月に調査を実施。半導体をはじめとするモノ不足がいつまで続くかとの問いについて各社の見方は分かれた。しかし、再来年以降まで続くとの厳しい見方をする企業も2割以上あった。一方、DI(ディフュージョン・インデックス)については、景況感のDIでは前回調査(21年11月)を軒並み下回ったものの、採用や賃金、賞与の各DIについては、前回を大幅に上回った。


 調査では、コロナ禍から生じている半導体などのモノ不足やサプライチェーンの毀損について、おおむねいつ頃まで継続するとみているか見通しを聞いた。その結果「わからない」が26.6%で最多。「今年いっぱいまで」が24.6%で続いた。「来年の6月頃まで」は10.1%、「来年いっぱいまで」は17.1%だった。さらに「再来年以降も継続するが、いずれ終息する」が14.6%、「再来年以降も恒常的なモノ不足は継続する」は7.0%で、再来年以降も長期化するとの見通しは21.6%を占めた。比較的短期に解決するという楽観的な見方と長期化するという悲観的な見方に分かれた。現在不足しているものは「CPUやSOC」が63.8%と最多。次いで「その他ICチップ」(45.4%)、「各種電子部品や基板」(39.7%)、「メモリ」(39.7%)が続いた。前回調査(21年11月)比で増加が目立ったのは、8.7ポイント増の「各種電子部品や基板」(39.7%)、7.1ポイント増の「各種ケーブルやコネクタ」(14.9%)など。不足するモノの種類が広がっている。
 

 DIについては、「現状の景況感DI」は2.0と辛うじてプラス圏を維持したが、前回調査比では-36.1と大幅に後退した。「半年後の景況感見通しDI」は前回比-56.1の12.6と景況感の回復に急ブレーキがかかった。「次期設備投資DI」についても前回比-12.3の28.7と同様の傾向を示した。一方、「賃上げDI」は、前回比+11.0の54.8で、コロナ禍に入ってからの過去5回で最も高いDI値を記録。「賞与DI」も前回比+7.2の27.1を記録。過去5回では昨年5月に次ぐ高いDI値だった。採用関連DIも高く、新卒採用DIが24.6だったほか、中途採用DIも50.8と、いずれもコロナ禍以降の過去5回では最高の値になった。