データウェアハウス(DWH)サービスの「Snowflake」を提供する米スノーフレイクは、米ラスベガスで6月13~16日(現地時間)に開催された年次ユーザーカンファレンスに合わせ、複数の新機能・サービスを発表した。トランザクションデータと分析データを統合して単一プラットフォーム上で利用できるワークロード「Unistore」(ユニストア)、Pythonサポートの強化、プラットフォーム上でアプリケーションの開発・収益化を可能にするフレームワークなどがある。記者向け説明会でクリスチャン・クレイナマン・製品担当シニアバイスプレジデントは「アプリ開発に大きな改革をもたらすものだ」とアピールした。
クリスチャン・クレイナマン 製品担当 シニアバイスプレジデント
Unistoreではトランザクションデータと分析データを単一のデータセットに統合した上で、トランザクションデータに直接分析クエリを実行したり、ビジネス用のトランザクションアプリケーションを開発できたりする。 具体的には単一行操作に対応した「Hybrid Table」と呼ばれる新たなテーブルを通じて利用する。
Pythonサポートでは、開発者フレームワークとして「Snowpark for Python」の提供を開始。アプリの開発・収益化に関しては「ネイティブアプリケーションフレームワーク」を利用することで、Snowflakeの機能を活用したアプリ開発やデータマーケットプレイス内での販売を可能とする。
説明会ではビジネス状況も報告された。ジョン・ロバートソン・APJプレジデント兼会長執行役員は全世界で6322社がSnowflakeを導入し、日本では250社超が利用していると説明。グローバルの伸び率40%に対し、日本はその2倍程度だとした。その上で「日本市場のポテンシャルは大きい。ランレート(成長予測値)を見ると、米国(の成長速度)より速い。全世界で米国の次に位置しなければならないと思っている」と話した。
(藤岡 堯)