NTTコミュニケーションズは9月21日、AIで認知機能の状態を測定できる電話サービス「脳の健康チェックフリーダイヤル」の提供を開始した。脳の健康をチェックすることで、認知症の予防や早期発見などの対応を促すことが狙い。現在は無料トライアル期間で、今後、サービス機能の拡充やパートナー企業との共創を進める方針。
スマートヘルスケア推進室の久野誠史室長
脳の健康チェックフリーダイヤルは(0120)468354。発信後に20秒程度、発話することで利用できる。当日の日付と年齢を答えると、AIが回答内容や話し方、声の質から発話者の認知機能を判断する。同社の電話や音声認識技術と、パートナーである日本テクトシステムズの認知機能見守りAI「ONSEI」の独自アルゴリズムを活用し、電話越しに認知機能の変化を測定することを可能にした。
同社スマートヘルスケア推進室の久野誠史室長は「サービスを通じて、社会の認知症に対する意識を高め、認知症で不安になる本人や家族、企業が少なくなる社会の実現を目指す」と説明した。今後はパートナー企業を引き続き募集し、共創や共同研究に注力することで、認知機能低の下をより早期に判定できる手法の検討を進めるほか、SaaS版の開発も視野に入れている。(大向琴音)