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住友ゴムとNEC、タイヤ開発の匠のノウハウをAIで再現、次世代への技術伝承を推進

2022/11/17 13:00

週刊BCN 2022年11月28日vol.1947掲載

 住友ゴム工業とNECは11月15日、タイヤ開発における熟練技術者のノウハウをAI化した「匠設計AI」を発表した。タイヤの官能評価の解釈に関するコミュニケーションを、AIが学習できるデータとして体系化し、AIによる官能評価の解釈と改良案の提示を可能とした。住友ゴム工業はAIを活用した業務効率化、高度な技術開発への人材集約などを進めるとともに、属人的な熟練技能を見える化し、次世代への技術伝承も図る考えだ。

 タイヤ開発においては、試作後にテストドライバー(ライダー)が実車で乗り心地などを体験し、官能面についてのコメントなどを参考に改善点を抽出している。ただ、同じ現象でもテスト担当者によって表現が異なったり、定性的な評価に擬音が用いられたりしており、正しい理解にはテスト担当者と熟練設計者の間におけるコミュニケーションに頼る部分が大きかった。加えて、理解した結果を基に改良案を導き出すノウハウも熟練設計者に集中しており、開発プロセスが属人的になりがちだった。

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外部リンク

住友ゴム工業=https://www.srigroup.co.jp/

NEC=https://jpn.nec.com/