セゾン情報システムズは2024年4月1日付で社名を「セゾンテクノロジー」に変更する。テクノロジー提供会社としてのイメージの強調を図る。クラウド型データ連携プラットフォーム「HULFT Square」の提供に力を入れる方針で、データ連携ビジネスの拡大に意欲を示した。
葉山 誠 社長CEO
8月30日の説明会で葉山誠・社長CEOは「『情報システムズ』と聞くと、大企業の情報子会社という印象を受けるだろう。現在は情報子会社時代の仕事は半分ほどになっているが、どうしてもそのイメージが取れない」とした上で、「いいテクノロジーが社内にはいっぱいある。社内のイノベーションをきちんと社外にも届けていきたい」と社名変更の理由を説明した。22年の同社の売り上げのうち、データ連携ビジネスは48%を占めており、今後のさらなる拡大を狙う。
HULFT Square関連では、生成AIを活用した導入支援サービスを9月に提供する。社内では現在、HULFT Squareで収集した自社のデータを米Snowflake(スノーフレイク)のプラットフォームに連携し、「ChatGPT」にSQLや回答を自動生成させる仕組みを運用しており、ここから得た知見を基に提供する。最短14日で提供可能としている。
説明会ではこのほか、HULFT Squareの機能強化を発表した。ノーコードでデータ抽出を可能にする「スクリプトテンプレート」のほか、アプリケーションなどの利用者のログを収集する監査機能の強化版を9月に提供する。
パートナー戦略については、既存パートナーと関係を強化すると説明した。それに加え、データ連携の部分の構築をセゾン情報システムズが担うかたちで協力できるSI系パートナーの新規獲得も想定しているとした。
(大畑直悠)