アルテリックス・ジャパンは4月16日、カスタマーサクセスサービス「Premier Success」の本格提供を開始した。データ分析AI基盤「Alteryx」のコンサルティングや活用支援を専任スタッフから受けられる。パートナーのエンジニアにも案件に加わってもらい、並行してパートナー側のスキル向上も図る考えだ。

　Premier Successは「コンサルティング」「プレミアムサポート」「ベストプラクティスの共有」「トレーニングと教育」の各要素で構成される。顧客のニーズに応じたデータ利活用の方策、最適環境を提案するとともに、顧客側でのCoE（Center of Excellence）立ち上げ、イネーブルメント推進、ユーザーコミュニティーの活性化など、幅広い領域で顧客の利用を下支えする。


　同日、報道向けの説明会で宇野林之・カントリーマネージャーは国内戦略の一つとして既存顧客の利用促進を挙げ、Premier Successによる顧客の課題解決がそれを後押しするとの見方を示し「お客様に寄り添い、伴走しながら利用拡大に向けて取り組みたい」と意気込んだ。

　説明会ではPremier Successを先行して利用している東洋エンジニアリングの担当者が事例を紹介。グローバルでの利用が広がり、工数人月の削減やデータとインサイトを活用した業務スタイルへのシフトに貢献したことなどを報告した。

　アルテリックス・ジャパンは、今後、パートナーエコシステムの強化をさらに進めるとし、現状で全体売り上げの8割ほどを占めるパートナー比率をさらに引き上げたいとの目標を掲げた。宇野カントリーマネージャーは「どういった業界を攻めていくか、パートナーと議論している」と語った。
（藤岡 堯）