キンドリルジャパンは3月13日、メインフレームのモダナイゼーションに関する報道向け勉強会をオンラインで開き、顧客のニーズに応じて、適切なワークロードを適切なプラットフォームに配置する「バランス型」のアプローチによるモダナイゼーション戦略を紹介した。
米Kyndryl
ペトラ・グーダ グローバルプラクティスリーダー
スピーカーを務めた米Kyndryl(キンドリル)のペトラ・グーダ・Core Enterprise&zCloud部門担当グローバルプラクティスリーダーは、データやAIの活用、セキュリティー対策、技術者不足の深刻化といったトレンドを踏まえ、メインフレームのモダナイゼーションの重要性が高まっていると指摘。とりわけ、日本では基幹系システムにメインフレームを用いている企業が多く、「モダナイゼーションのニーズは大きい」との見方を示した
同社のモダナイゼーション戦略については、メインフレームそのものを最新型に更新する「Modernize On」、メインフレーム以外のプラットフォームとの分散環境を統合的に運用する「Integrate With」、メインフレーム内のデータやアプリケーションを言語変換によって完全にクラウドへ移行する「Move Off」の三つの手法で進めているとした。
グーダ・グローバルプラクティスリーダーは「私たちが『適切なプラットフォーム上で適切なワークロードを』と呼ぶ、バランスの取れたアプローチでお客様が最良の結果を得られるよう支援するのが使命だ」と述べた。
説明会ではこのほか、同社が実施したグローバル調査の結果も解説された。メインフレームユーザーの89%の企業がメインフレームは業務に不可欠であると回答しつつ、一方で、96%がメインフレームから一部のワークロードを移行していることなどが紹介された。(藤岡 堯)