ファーウェイ・ジャパンは4月14日、「デジタル技術を活用した血圧測定フォーラム」を開催した。今回のフォーラムでは、血圧管理研究の第一人者である、自治医科大学内科学講座循環器内科学部門の教授で日本高血圧学会理事長の苅尾七臣氏と、上海交通大学医学院付属瑞金医院の教授で上海市高血圧研究所所長の王継光氏を迎え、最新の血圧やその測定に関する知見や研究成果を解説した。
苅尾氏は「アジア人は欧米人に比べて血圧の上昇率が高く、高血圧のリスクも高いとされている。実際に、日本でも血圧コントロールが十分にできていないのが現状だ。あらゆるタイミングで血圧測定が重要だが、とくに朝の血圧が130を超える場合、脳卒中のリスクが高まることが知られており、日頃の生活習慣の見直しが大切となる。日本高血圧学会では、『まずは測ろう、あなたのリスク!』をスローガンに、血圧測定の啓発を全国的に展開している」と述べた。また、夜間・早朝を含む個別パーフェクト24時間血圧コントロールの達成のために「正確なウェアラブル24時間血圧測定が最初の一歩となりえる」と話した。
王氏は「歴史を振り返ると、かつて聴診法の発明によって、これまで困難だった拡張期血圧の測定が可能となり、高血圧の課題がより注目されるようになった。現在、私たちは従来の血圧測定から、ウェアラブルデバイスを用いた連続血圧モニタリングへと移行している。ウェアラブルデバイスがあれば、いつでも、どこでも血圧測定が可能となり、日常生活のさまざまな場面で自身の健康状態に気づくきっかけになる」と話し、中国で行った正確性検証研究やウェアラブル型血圧測定の応用として運動後の血圧測定結果に注目する研究について解説した。