米UiPath（ユーアイパス）の日本法人は4月16日、記者説明会を開き、AIエージェントとロボット、人間の役割を組み合わせることで、企業の業務プロセス全体を高度に自動化する「エージェンティックオートメーション」に関連する3製品を発表した。業務プロセスのオーケストレーション機能などにより効果的なAIエージェントの活用を支援する。

　発表したのは、オーケストレーション製品の「UiPath Maestro」、ソフトウェアテストプロセスの自動化製品「UiPath Test Cloud」、メールや非定型ドキュメントからの構造化データ抽出製品「UiPath IXP」の3製品。Maestroは、エージェンティックオートメーションの核となるプラットフォーム。▽AIエージェント、ロボット、人の業務プロセスへの組み込み▽細分化されたタスクをつないだワークフロー作成▽シンプルなプロセス管理の実現―といった機能を実装する。同社だけでなくサードパーティーのAIエージェントにも対応。ベンダー依存がなく、継続的にプロセスを最適化できる。

　Test Cloudは、テストソリューションにAIエージェントを加え、テストのデザイン、自動化、実行までテストのライフサイクル全体を自動化する。IXPは、メールなどのデータを自動分析する機能と、さまざまな種類のドキュメントを分類して抽出する機能を統合した新製品。生成AIを活用した非定型ドキュメントの読み取り機能を実装した。
 
　プロダクトマーケティング部の夏目健・部長は「AIエージェント、ロボット、人をどう連携させるかが非常に重要になる」と説明した。Test Cloudは提供開始しており、それ以外の2製品は25年第2四半期からの国内提供を予定している。
（堀 茜）