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ラネクシー、ビューイングエンジンの最新バージョン「PrizmDoc v14」
2025/06/03 14:33
PrizmDoc v14は、Microsoft Office、PDF、CADなど多様なファイル形式をサーバー上で変換し、ウェブブラウザー上で安全に閲覧できる開発者向けのビューイングエンジン。既存システムと連携することで、ドキュメント管理のさまざまな課題を解決する。
今回の最新バージョンは、7年ぶりの大幅アップデートとして、セキュリティーの強化、レンダリング精度の向上、将来的なAI連携を見据えた構成の刷新など、重要な改善を含んでいる。Office文書やHTMLメールの表示精度向上に加え、初期表示や注釈処理のパフォーマンスを改善し、業務効率が向上している。
セキュリティーの強化では、外部リスクと内部脆弱性の両面に対応した。Microsoft Purview保護ファイル(旧AIP)の検出、Black DuckによるCVE監視、主要ライブラリー群(Java、Node.js、Chromiumなど)の最新化を通じ、外部攻撃と構成レベルのリスクを多層的にカバーする。
パフォーマンス強化では、表示の信頼性と操作レスポンスを向上。LibreOfficeエンジン(v24.2)とChromiumベースのHTMLレンダラーを採用したことで、表の構造崩れやグラフの描画不具合、フォントのズレなど、過去に報告されていた表示上の問題を多数解消した。また、Hybrid Viewerを利用することで、500MB規模のPDFでも初回ページを数秒で表示できるなど、大容量文書でも快適な閲覧が可能となった。
環境対応では、多様な構成・ポリシーに柔軟に対応。Dockerでのリソース制御(cgroup v2)への対応やクラウド・オンプレ・開発環境いずれにも適した柔軟性を実現した。
ライセンスはユーザー数ではなく、サーバーコア数に応じた年間ライセンス制を採用し、予算計画も立てやすい設計となっている。
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