カスペルスキーは、6月16日付で代表取締役社長に嵯峨野充氏が就任した。前社長の小林岳夫氏は6月15日付で退任した。
嵯峨野充氏
嵯峨野氏は、1964年生まれ、神奈川県川崎市出身。大学卒業後、マクニカに入社し、ネットワークビジネスの黎明期からその成長に関与してきた。91年、米国Novell(ノベル)の日本法人設立にともない、ネットサーブ(現ネットワールド)の設立に参画し、汎用コンピューターやオフィスコンピューターが主流だった時代にコンピューターネットワークのオープン化やダウンサイジングの支援を行った。特に金融機関や公共団体、法人のネットワーク構築やセキュリティー強化に尽力した。
その経験を通じてサイバーセキュリティーの重要性を認識し、2009年3月にカスペルスキーに入社、09年4月に法人ビジネスの事業統括に就任した。12年からは執行役員として日本のビジネス全般を統括し、新たなアライアンスビジネスモデルの確立にも貢献してきた。
嵯峨野社長は、「急速に進化するサイバーセキュリティーの領域で、これまでの経験を存分に生かして顧客に安全で安心なインターネット環境を提供するため尽力していく。さらに、パートナー企業との連携を一層強化し、日本の顧客に真に価値のあるソリューションを届ける」と述べている。