アイティフォーは6月19日、次世代ECシステムの開発を開始したことを発表した。次世代ECシステムは、従来パッケージよりも柔軟で拡張性が高く、導入・運用コストを抑えたSaaS型プラットフォームを目指し、世界トップクラスのコマースプラットフォームやコマースに不可欠なサービスを提供するShopifyを活用する。

　同社は1999年に初めてECシステムを販売し、2004年からはECサイト構築パッケージシステム「ITFOReC」の提供を開始するなど、長年にわたりECソリューションを提供してきた。全国各地の顧客へECシステムを提供するなかで、EC市場の急速な拡大と顧客ニーズの多様化に対応するには、より柔軟で拡張性が高く、導入・運用コストを抑えたシステムにする必要があると考えた。

　従来以上に顧客にとって使いやすく、購買体験に優れたシステムを実現するため、Shopifyを活用することとした。開発に際し、Shopifyの協力を得て次世代ECシステムの精度を高めるため、同社はShopifyのパートナーとなった。

　次世代ECシステムの開発では、「Shopify」と、小売業向け基幹システム「RITS」のギフト管理システムを統合することで、顧客の運用の効率化とコスト削減に寄与するECプラットフォームの提供を目指す。開発完了と提供開始は今年9月を予定している。

　次世代ECシステムは、百貨店をはじめとする地域の事業者に貢献できるシステムを目指しており、同社の既存のパッケージシステムを使用している顧客を中心に、25年度には5件の受注を目標としている。